通信制高校~教科指導家庭面接指導編~

さて、昨日は通信制高校の教科指導について制度的には~ということを書き綴りました。

が、興味があるのは実際どんなことやっているの?ってことですよね。

私が着任したとき、家庭科の先生は他に誰もおらず、前任者からの情報も得られない状況でした。

着任早々大変です。生徒のこともわからない、面接指導と授業の違いもわからない状態でした。


学生時代は教員を目指す人が少ない環境で、教育プロジェクトを立ち上げたり、教育系の先生方にたくさんご指導いただき、指導案を書いたり、教材研究をしたりしていたので、心のどこかで教科指導は余裕だと思っている自分がいました。

が、すべては全日制高校を基準にしています。

準備していた指導案や教材では内容が濃すぎて他の単元を扱う時間がありません。


通信制高校にも様々なタイプが存在し、現在は通学型と呼ばれる週5日や週3日登校するコースも増えています。そのようなコースでは基準の時間数を超えて面接指導を行う学校も多いです。

しかし、私が勤めていたのは1年間に1度集中的にスクーリングを行っていました。そのため、基準の時間数で、生徒は決められた数日間の中ですべての面接指導を終える必要があります。そのため授業数は最低限のみです。


さて、ではどうしたか。基本的には添削指導で最低限の内容はやっているという前提のもと、できる限りたくさんの単元を横断的に扱うことを最重要視していました。

後は、できる限り授業内で考える時間を作り、机間巡視することを心がけていました。

生徒たちが自ら調べ、解決する能力をつけることができるようにする。

この方法が正しいのか、間違っているのかはわかりません。

他の教科の先生の中には一方的に伝える授業を重視している方もいました。グループワークを積極的に取り入れている授業もありました。すべて必要な方法だと思います。


ただ1つ全日制高校と大きく異なるのはその生徒たちと一期一会であり、そのクラスは毎時間メンバーが異なること。人間関係ができていない環境下で、生徒情報を頼りに生徒とのコミュニケーションで即座に生徒の状況を読み取り、臨機応変に対応することが必要である点だと私は思っています。

子育て経験者がいたり、介護現場勤務者がいたり、会社社長がいたり、最近家を建てたという人がいたり・・・多様な生徒たちと面接指導中はもちろん、終わってからもコミュニケーションが続いていくこともたくさんありました。

そんな面接指導は私の中でとても好きなお仕事でした。


さて、次回も教科指導についてのお話でも書き綴ろうかと思います。


ここに記載する内容は、某通信制高校に勤務した一教員の経験談に過ぎません。 そんなこともあるのだ・・・程度でご覧いただければ幸いです。 また、質問等ありましたらコメントまたはTwitterのDM等にてお願いいたします。

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