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先日、9月24日、文部科学省にて「「令和の日本型学校教育」の実現に向けた通信制高等学校の在り方に関する調査研究協力者会議」が行われました。

その後、「通信制高校、文科省が抜本改革へ 対面授業を導入、監督強化も」というメディア報道により、様々な情報がTwitter上に溢れていました。

さて、そもそもなぜ今文部科学省にてこのような会議が開かれているのか。事の発端は平成27年度、高等学校就学支援金の不正受給問題から始まりました。今は昔…のようですが、まだ7年前ですね。

その後、平成28年度、「広域通信制高等学校の質の確保・向上に関する調査研究協力者会議」を設置、同年「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」の策定。その後、平成30年度、「ガイドライン」の改訂、学習指導要領の改訂、学校教育法施行規則の改正により、メディア減免について配慮事項の明確化されました。令和元年度には「通信制高等学校の質の確保・向上に関する調査研究協力者会議」が設置され、令和2年度末、「通信制高等学校の質の確保・向上に関する調査研究協力者会議 審議まとめ」が出ました。

と、まとめてみると、この数年で幾度となく専門家が審議を行い、少しずつ対応されてきました。そして、今です。


先日、Twitterに怪しいクイズを出題しました。完全に出題者のミスじゃないか?と指摘されてもおかしくない怪しい書き方になってしまっているのはご容赦ください。

次回、これについて解説していきたいと思います!(今日書こうと思って書き始めたのですが、長くなったのでやめます。)

次回答え合わせまでに考えていただけるとありがたいです。


ここに記載する内容は、某通信制高校に勤務した一教員の経験談に過ぎません。 そんなこともあるのだ・・・程度でご覧いただければ幸いです。 また、質問等ありましたらコメントまたはTwitterのDM等にてお願いいたします。


以下、本日の記事の引用元です。

文部科学省,「令和の日本型学校教育」の実現に向けた通信制高等学校の在り方に関する調査研究協力者会議(第1回)配付資料,【資料3】議論を進める上での共通認識及び本会議の検討課題(案)

ログインアドレスを失念し、更新がストップしておりました。

気が付けば夏も終盤、少しずつ心地よい風を感じられるようになってきました。


さて、大学院生活も4分の3を終えようとしています。

大学院の合格発表があったのはちょうど2年と1日前。今でも合格発表の日は忘れません(笑)

朝から2学期の始業式、午前中はバタバタと生徒たちと過ごしていました。午後からは、お仕事でかなり大きなオンライン会議(コロナ禍以前からオンラインを活用している職場でした)での発表を任され、終わったのが17時。結果を見たのはお仕事を終えて車に乗った確か21時過ぎでした。

当時はまさか新型コロナウイルス感染症なんてものが登場するとも思わず、「あー退職するのかー引継ぎ書類来週から作ろ!」と思う程度でした。


そんな日から2年、大学院での生活が予想していたものかと言われると全く違います。

開始が1か月半遅れ、構内に入れたのは入学から3か月が経過した頃、そこからも何度となく入構禁止を経験し、学外での調査研究はできない日々。学会はオンライン開催になり、人に会うこともなく、画面の向こうのなんとなく名前を見たことある人が増える程度。

それでも、今できることをと進めていると、なんとなく先が見えてくるものなのかもしれません。


さて、私は一度社会人を経験し、退職して大学院へ進学する選択をしました。

あのまま仕事を続けていたら中間管理職から管理職への道もある、一応出世街道と言われる場所にずっといました。だからこそ、退職に不安がなかったかと言われれば嘘です。そして、入学金振込の直前に役職への打診があり、そのタイミングで進学を諦めることも考えていました。

それでも進学を決めたことは本当に良かったと思っています。

学部卒業してすぐ進学していたら今のテーマでは研究していないし、気持ちも続いていなかった気がします。また、あの時進学を決めていなければ、あの時出世の道を選んでいたら、多分2度と大学院進学を考えることはなかったと思います。

コロナ禍で思うように生活できない日々、思うようにいかない日々にイライラした日もたくさんありました。研究ができない不安も常に持っています。

ただ、改めて私は家庭科教育が好きで、通信制高校という学びの場が好きなのだと実感できる日々を送っています。


社会人になってから退職して進学する。回り道なのかもしれません。

でも、そんな選択が当たり前にできる世の中になるといいな…と経験して感じています。

と、合格発表から2年の記念に書こうと思っていたのに気づけば1日経過…そんなものです。


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突然ですが、皆さんはGIGAスクール構想についてどのように思いますか?

大学院入学以降、GIGAスクール構想…というより、一人一台端末のお話をする機会が増えました。理由は単純に、私の前職が比較的ICT活用を行っていたからだと思います。


この話題になると、必ずデメリットや弊害を訴える方に出会います。

そのたびに私は「多様な学習環境ってそんなにダメなんですか?」と聞いています。

それは、私自身が型にはまることができない子供時代を送ったからなのかもしれません。

今日はそんな私のお話を。


私は、漢字と英単語が覚えられません。そして書けません。

って言っても誰も信じてくれないぐらい普通に生きています。だから、同時に「書けないって怠けているだけでしょ」と言われがちです。

だから、私は英語が嫌いになりました。

中学入学直後、まだまだ簡単なはずの英語でつまずいたのです。100回書けば覚えられる論の先生で、当時の私は200回書いて提出。それでも覚えられないのです。それでも怠けだと言われて次は300回書く。それでも「tenis」さえ書けないのです。

この状況で好きになれるはずないですよね。


さて、そんな私が、なぜ周囲が信じてくれないぐらい普通に生きていけるのか。

それは、多様な端末に囲まれているからです。あとは、自分で対処方法を知らない間に発見して生きてきたからです。

PC、タブレット、スマートフォン…この辺りを駆使すれば、いつでもどこでも手書きをする必要はありません。タイピングは、当時流行っていた仮想空間のアバターチャットで鍛えているので、人の会話のようやく程度では打つことが可能です。

中学時代の私が、もしタブレット端末をノート代わりに使えていたら…もし、紙と端末、時と場合に応じて好きなものを使っていたら、そんなことを考えてしまうのです。


ありがたいことに、私は物心ついたときからPCのある生活でした。2歳の時の写真がすでにMacintoshの前に座っている程度の英才教育。パソコンがあるのが当たり前の環境でした。

そんな私は、中学時代、何とか克服したくて、PCに何度も英単語を打ってみました。すると、指が英単語を覚えるのです。キーボード配列で記憶できることに気づいたのです。(英語の先生方には信じてもらえず、結局100回書かされていましたけどね)

漢字も、図形のようにキーボードを打つことで脳内に浮かんでくることに気づきました。

今でも手書きメモの時は基本的に先に脳内のパソコン画面に漢字を表示して書いています。英単語もある程度は指を動かせば書けます。

だから、基本気づかれることなく生きていけるのです。

ちなみに、小学校低学年から漢字テストは2割も取れない子供でした。そんな私に父は「これからはパソコン使う時代、漢字書けなくても生きていける」と言い続け、怒られたこともなかったので、漢字でつまずいている記憶はありません。学校でも漢字以外は俗にいう優等生で指摘されませんでした。そんな時代でした。


GIGAスクール構想は、様々な意見があることはわかっています。

特に、大学院では熱心な現職の先生方から、現場での導入の難しさ、大変さ、無理じゃない?の声を聞いています。

でも、私は、教員ではなく一人の昔困っていた人間として、1つでも、ほんの少しでも、多様な学習スタイル、学習環境が認められてほしいと願っています。

タブレット端末を使うことが重要なのではないのです。今までノートに手書きするしか選択肢のなかったスタイルから、手書きでもいい、タブレット端末でまとめてもいい、その選択肢があるだけで、救われる子どもがいる。そんな風に考えてもらえないものかと思う日々です。


ちなみに、英語が嫌いな私。大学院に入って、さすがに何とかしなければ…と思い、ゲームならできるだろうと始めたのが「Duolingo」本日、英語の全レベルをクリア!これが言いたかっただけ説。

おすすめのなので紹介しておきます(笑)

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私の勤めていた通信制高校では、面接指導を短期集中日程で行っていました。

詳しくはスクーリングの日編をご覧ください。

スクーリング中の業務については上の記事にも書きましたが、スクーリングの宿泊勤務について触れていなかったので、少しだけまとめておこうと思います。


私の勤めていた場所のお話です。通信制高校は多種多様で、運営方法も様々です。

通信制高校に勤めたい方は是非その学校の業務内容をご確認ください。


さて、宿泊勤務。私は入社して2か月ほど経ったころから始まりました。

※当時と現在では運営方法が異なります。

宿泊勤務で行う業務は、修学旅行や野外活動の宿泊と同じようなものです。

食事・入浴・就寝・起床・朝食の間の全体指示やその間の生徒指導を中心に、生徒たちと共に過ごすお仕事です。

基本的には生徒が動くのを見守る役目ですが、体調不良者や生徒指導上の問題が起こったときには対応します。

全日制高校の宿泊引率と大きく異なるのは、日常を知らない子供たちが4クラス分程度いること。あるのは事前に紙で渡されている情報と、出会って数日間の情報のみです。あとは、全日制なら数年に1回ということが多いですが、この勤務が月に数回、多ければ週に1度以上あるということですね。

既往歴に書いていなかった病気、記載されていない薬の持参等もありました。あとは、友人関係のトラブル(各地域の学習センターですでに友人関係ができています)や、個人的な事情を抱える生徒も多く、バタバタと夜が更け、朝が来る日々でした。


今SNSで問題になっている教員の働き方。正直、私が勤めている頃はこの宿泊勤務があることで、かなりの超過勤務になっていました。今は改善されている可能性も高いので、ここでは具体的な数字は避けたいと思います。

ただ、夜中のトラブルも多く、夜通し仮眠程度しかできず、全く眠れず朝を迎えたことも何度もありました。今思うと、よくお仕事できていたものです。


その一方で、全国各地の生徒たち、背景も抱えるものも多種多様。そんな生徒たちとの会話は楽しかったです。

方言で通じ合えなくて、標準語でお話ししようと言っても、結局方言になってしまって笑いあったこともありました。

当時はやっていたダンスをみんなでやろうと練習したこともありました。

私が当時好きだったドラマを見るために、生徒たちが友人間で連絡を取り合い見回り中にどの部屋ででも見れるようにしてくれたこともありました。(今だから言えることです)

なにより、この業務は他部署の方と共にするため、普段他地域でお仕事されている先生方と仲良くなり、いろいろな教育について、生徒指導について、聞くことができました。

このように、全国各地と繋がりを持てる、そんなお仕事が好きでした。


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教員の長時間勤務や労働環境がTwitterで騒がれていますね。

久しぶりに文章が書きたくなったので、思い出話を。


私は私学に勤務していたため、労働条件は比較的良かったと思います。最近話題の、時間外の手当は全てきっちりありました。

それでも、時間外勤務は避けられないもの。特に事務仕事が増加する4月、集中スクーリング期間中、成績処理の年度末はどうしても仕事が立て込んでしまいます。

そんな私のタスク管理方法をご紹介。(と言いつつ、来年度の社会人復帰に向けての準備です)


と言っても、そこまで大したことはしていません。

自分で用意したものは卓上カレンダー(すみっコぐらし)のみ。あとは、校内で共通の業務管理表(Excelファイル)と、オンライン業務管理ツールがあったので、それを活用していました。

それぞれの使い分けは以下の通り。


卓上カレンダー

年間スケジュールが出次第、全ての行事や期日を記入。

学年・分掌等で色分けを行い、締め切り期日を明記。

自席を離れて打ち合わせする際には年間スケジュール等の書類と一緒に持ち歩くもの。

生徒たちに見られても問題のない事項(職員室のホワイトボードに書かれている内容程度)のみ記入。(日常的に関わるコースの生徒たちに自分の誕生日書いてもらったりしていました)


業務管理表

カレンダーのように月間がマス目になっているExcelファイルです。

詳細なタスク管理をするのに使っていました。

まず、年間スケジュールは卓上カレンダーに合わせて入力。祝日や休暇等も合わせて入力。

締め切りに合わせて事前にスケジューリングできる部分は4月中に入力していました。

後は、決まり次第、順次締切日・実施日等を日付欄に入力していきます。

毎日出勤したらファイルを確認、今日の業務予定をチェック、不足部分や足せそうなことを追加で入力。朝礼時に再度確認し、優先順位や隙間時間にできることを確認。

就業時間内に新たに仕事が来た場合は、どこに入れられるかを確認して、締め切り日を設定。(この辺りは臨機応変に対応していましたが、抜けだけはないようにしていました)

タスクが終わるごとに(済)マークを入れて、確実に終わらせていくスタイルでした。

終礼時に確認し、残っている業務から明日に回して問題ないものと今日しなければならないものを確認。必要な時間を上司に確認し、必要だと許可されれば時間外で勤務を行っていました。ポイントは明日以降に回した場合に、明日以降の業務に支障が出ないかです。


オンライン業務管理ツール

様々な業務に関わる管理ツールがあり、その中にスケジュール管理がありました。

ここには、出張や外回り、休暇等、学校を離れるスケジュールのみ記載していました。

授業で1日職員室に戻らない日や、スクーリングで宿泊勤務がある日等、「今私は職員室にいないので急ぎの事務仕事はできません」「今私はここにいますので急用はここに連絡ください」を見える化していました。

相手が見ていないことは多いですが、何か言われても「ここに書いてますよね」と強気な姿勢ができるので、全力で活用していました(笑)


以上が私のタスク管理です。

これを確立してからは、今何をしないといけないのかが明確で、上司にも「なぜ残業するのか」が明確に示せていたので、良かったです。

特に、業務管理表は上司も常に共有されていたため、「私はこれだけの仕事を今抱えているんですよ」と暗に訴えかけることもできました。だから仕事が減る経験はしませんでしたが…(逆に増えることはありました…)

タスクの見える化の一番のおすすめは「これだけやった」が目に見えることです。(済)を付けることで、今日も1日仕事した!!と達成感で1日を終えることができますよ。


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新年度が始まりましたね。

年度末、ゼミ室の大掃除をしていてふと思い出したことを。

家庭科室あるあるだと信じたいものです。


私が着任する前、家庭科の前任者は臨免の他教科の先生でした。

そのため、教科に関する引継ぎはほとんどなし。でも、家庭科準備室は比較的きれいな状態で引き継ぎました。ありがたいことです。

通信制高校とは言え、通学するコースがあったことから、定期的に調理実習は行われており、学校設定科目で地域講師の方に調理の指導を受ける授業もあったことから、そこまで荒れた印象もなかったです。

ただ1か所を除いて…


その1か所とは、冷蔵庫。

この冷蔵庫がなかなか大変でした。

何が大変って、ソースが大量に出てくるのです。たこ焼きソース、焼きそばソース、お好み焼きソース、とんかつソース…が、1本ずつではなく、複数本ずつ。

後は、油、大中小と3本がすべて空いた状態。

他にも、いつのかわからない粉、小麦粉、たこ焼き粉、お好み焼き粉、ホットケーキミックス…怖すぎます。

まぁでもこの辺はとりあえず捨てればいい!とすべて処分。

大変なのはこの後です。

冷凍庫が開かない!!事件発生。

なぜか冷凍庫が凍っていて開かず、仕方ないので冷蔵庫を空にしてコンセントを抜き、全て溶かすことに。丸2日かかりました。


これを見ている家庭科の先生のみなさま、異動の際はもちろん、年に1度ぐらいは冷蔵庫だけでなく、冷凍庫の確認もされることをお勧めします。


ちなみに、なぜ思い出したか…

なんと、ゼミ室の冷凍庫が凍っていたのです。

本日、無事解決いたしました。

冷蔵庫も冷凍庫も定期的なチェックが必要ですね。


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前回、指導要録の問い合わせの話を書いていて、ふと思い出したことを。若かりし思い出…とほんの数年前のお話です。

ちなみに、前回の記事はこちら。

指導要録の記載ミスが疑われる場合、その他書類の記載に疑問点がある場合、転学生の前籍校に電話での問い合わせをする機会は多々あります。

この問い合わせ業務、私の場合、大学を出て2か月ほどたったころから始まりました。

この問い合わせ、「担当者」をお願いすると、かなりの確率で教務主任又は教頭となります。電話をかけているのは学部を出て2か月の私。

自信もなく、でも伝えなければと必死だったことを覚えています。

問い合わせ先の学校がすべて転学に関わる書類に慣れているとは限りません。こちらの伝え方も不十分な場合も多く、今思うと申し訳ない問い合わせもたくさんありました。

そんな時は先輩が助け舟を出してくれることもあり、なんとかこの問い合わせのお仕事に慣れていきました。


そんなお仕事が慣れてきた頃、私にとって辛い出来事があったのです。

その日も普通に問い合わせをしていました。詳しいことは覚えていませんが、指導要録の記載ミスがあり、訂正して再送を依頼するとか、そんなよくあるお話だったと思います。

先方は教員歴の長そうな教頭先生だったか教務主任だったかの男性でした。

私が要件を伝えると「若い女性が間違いを指摘するなんてどうかしている」と言われたのです。そして、男性教員に代わるようにと言われました。

実は、高校から女子高に通っていた私。生徒会や学生代表をする機会も多く、「女性だから」の経験をほとんどすることがなかったのです。そして、この時初めて「若い」だけでなく「女性」ということで仕事に支障が出ることを知りました。


もちろん、多くの学校が問い合わせをするととても丁寧にご回答いただいていました。

中にはわからないので教えてほしいと言われることもあり、電話越しに指導要録の法的根拠や必履修科目に関する情報をお伝えしたこともあります。賛否はあると思いますが、前籍校とは言え営業色の強い通信制高校であれば、前籍校もお客様である認識が強かったので、相手の要望にはできる限り回答していました。


通信制高校では転学や編入学が多く、その問い合わせは一般の教員や事務員が行うことも多いです。先方の担当が教頭や教務主任など、教員歴の長い方であることは承知しております。

どうか前籍校のみなさま、若い女性が電話をしても、若い男性が電話をしても、どんな人が電話をしても、ご回答いただける社会を切に願っております。


ちなみに着任後1か月は怖くて職場の電話に出られたなかった私。2年目の初めには出るのが早すぎて後輩の練習の邪魔になると怒られるようになっていました。

そして、退職前年度は私に勝つためにと後輩たちが作戦会議まで開いていたそうです。

4月から社会人の皆さん、電話は慣れてしまうと案外大丈夫ですよ。と何の根拠もないアドバイスです。


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今回は、前回の記事の続きを。

前回の記事はこちらをご覧ください。

さて、単位修得状況の確認についてです。

転入学・編入学に伴い受け取る書類はたくさんあります。

学校によって一部異なる場合がありますが、一般的には転学の場合、

入学願書・転学照会書・高等学校の在籍等を証明する書類

等があります。

前回の記事で触れた指導要録も受け取る書類の1つですが、指導要録については学校間の受け渡しとなりますので、転学する本人が直接関わることはありません。


さて、では単位修得状況はどのように確認するのか。

もちろん、最優先すべき確認は指導要録記載事項です。しかし、前回の記事で書いたように、指導要録の記載事項に間違いがあることがあります。(もちろん、本来あってはならないことです)

そのため、私の勤務先では、「高等学校の在籍等を証明する書類」の内、単位修得証明書・成績証明書の確認を併せて行っていました。また、前籍校の教育課程表、これも確認の判断材料として活用していました。


詳しい確認方法等は学校により異なると思いますが、それぞれの書類を確認し、差異が見つかった場合、必ず前籍校への問い合わせを行います。本当に正しい修得済み科目とその単位数を確実に確認することが必要です。

明らかに不自然な単位取得状況の記載がある場合、教育課程表等を確認することで、単位数の記載間違い等、事前にある程度把握できるため、問い合わせ時には必ずどの資料の何を確認して不安点があるかはお伝えしていました。

基本的には転学前に記載された「高等学校の在籍等を証明する書類」の記載の間違いや、転学時期による単位修得状況の変化(高等学校の在籍等を証明する書類を記載した時点では未修得の単位が、その後単位取得になる等)ですが、やはり一部指導要録の記載ミスもあります。

このようにして、前籍校で修得した単位を確認したうえで、転学後の履修登録を行い、卒業要件を確実に満たすことが、転入学・編入学を受け入れる通信制高校では必要なお仕事でした。


さて、この指導要録等の記載事項の問い合わせについて、この記事を書きながら少し思い出した苦い記憶が…それはまた次回にでも。


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さて、昨日Twitterで未履修問題について少し触れたところ、珍しく数件のいいねが来ていたので、久しぶりにこのネタでブログを更新してみようかと。

ちなみにそのTwitterの投稿


通信制高校では、学校規模やその他さまざまな要件により大きく異なりますが、転入学(別の高校から転校すること)編入学(別の高校を1度退学してから入学すること)を受け入れている学校が多いです。

また、学校によっては、この転入学・編入学者が圧倒的に多い場合もあります。

受け入れ状況は各校によって大きく異なりますので、興味がある方は各校のHP等をご確認ください。


そして、今日今から書こうとしているのは、転入学・編入学をした人ではなく、高校の先生のお仕事です。高校生やその保護者の方が関わる部分ではありませんので、ご心配なく。


さて、私が短い通信制高校での勤務において、ずっと担当してきたのが「教務」でした。

なので、教務のお話はそれなりにできるのですが、他の分掌はほぼ知りません。そんなものです。


そんな教務のお仕事で私が一番多くの時間をかけ、二番目ぐらいに大事だと思っていたのが、前籍校からの転編入学に関わる書類の確認です。

何を確認するのか、本当にいろいろありますが、最も神経を使うのは次の2点

・前籍校での在籍期間

・前籍校での単位修得状況

在籍期間は単純なお話、休学期間がないか、願書に記載された期間と齟齬がないか、要は本校で卒業する予定の日までに36か月の在籍期間を満たせるかどうかを確認することです。

時々、本人・保護者が休学していると思って卒業予定日を来年度にしていたのに、実は休学していなかったから今年度で卒業できるなんてことも…賛否はあると思いますが、実際あります。

あと、意外に注意が必要なのは、指導要録記載日が本校への入学日と重なっていないか。例えば、本校への入学日が3月1日なのに、前籍指導要録の在籍日が3月1日までと記載されている場合、3月1日が二重学籍となってしまうのです。


そして、本題の単位修得状況。

と思ったのですが、思いのほか長くなってしまったので、これは次回…


ちなみに教務で一番大事なお仕事は、本校での成績処理関連業務。最終的に卒業と認めていいのか、単位修得と認めていいのか、その成績は?なんてお仕事が当たり前ですが一番大事な業務だと思っていました。

もちろんほかの業務も全部大事ですよ!(←ここ大事)


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この時期になると、Twitterで「教員になる前に準備すること」といろいろなアドバイスが流れてきます。

また、「何を準備したらいいのか」と不安を抱えている人も見かけます。

それを見るたびに、あー冬が終わろうとしているな…と感じるのです。


さて、そんな冬の終わりを感じる日。学部4年生の私はまだ就職内定すら持っていませんでした。要は4月以降未定状態です。

なので、今「何の準備をしたらいいのか」と不安な方、大丈夫です。何とでもなります。(※個人的見解)


さて、私が就職してから、「あー準備不足だった」と感じたことを少しだけ書いてみようと思います。

完全に個人的な見解です。そして、私の勤め先は通信制高校です。全日制高校や中学校とは全く異なる環境ですのでご了承ください。


・最初の挨拶を考えておく

→わかってることなのですが、最初は挨拶する機会が多いです。何も考えていなかったので、初々しさはありましたが、周囲には「大丈夫か?」と思われていたでしょう。落ち着いた挨拶は考えているに越したことはないです。


・高校における最低限の知識を持っておく

→恥ずかしい話、当時の私は学習指導要領総則をほぼ読んでいない人でした。高校の卒業要件や必履修単位当たりの知識は事前に知っていないと…と反省の日々を過ごした1年目前半。


・とりあえず学生生活を満喫する

→ぎりぎりで就職が決まったので、卒業旅行の類は皆無。友人たちと過ごす時間も取れないままに就職。そして過疎地へ。最後の最後に学生生活を満喫できる時間は本当に必要なことだと今も思っています。


結論!!

3月末までは学生生活を全力で楽しみましょう!

無責任なことですが、全力で楽しんで、4月から全力を出す。これで充分だと私は思っています。

社会人1年目から毎年のように新卒社員に向けて内定者研修でお話しさせていただく場がありました。「準備することは?」はいつも出る質問。その時にいつも(人事の方の前で)「学生生活を全力で楽しんでください」と伝えていました。

社会人になると辛いことやしんどい時がやってきます。そんな時に、楽しい思い出や学生時代の繋がりが助けてくれると思ています。

お仕事に関することは働いていく中で学ぶもの。働いている時間一生懸命になれば大丈夫。私の意見です。


完全に恵まれた環境で働いた私の意見です。

ということで、4月から社会人のみなさま、今を楽しみつつ、頑張ってください!

現社会人のみなさま、年度末のお忙しい時期、どうぞご自愛ください。

そして、私は来年度も学生生活を楽しみます!


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本日は番外編。本編の話題がないので、良ければお付き合いください。


さて、2月になりました。大学院の年度内の講義が終わる時期。

今年度は例年と大きく異なる1年になりました。

4月、入学式!心機一転!と思っていた矢先に緊急事態宣言発令。入学式は中止、大学院の開始時期も未定のまま4月が過ぎ去っていきました。

その後、5月になりやっと大学院生活開始。と言っても、講義はすべてオンライン、大学構内は入構制限のため入れない日々が続きました。

初めて大学構内に入ったのは梅雨も終わりに差し掛かり、夏が始まろうとしている頃。この頃はまだ特定の用事がある場合のみの入構でした。

その後、気づけば前期の講義がすべて終わり、世間は少しずつ落ち着きを取り戻し、大学に入ることもできるようになりました。と言っても、ゼミ室に時々行く程度。

そしてやっと後期から一部講義で対面講義が行われることになりました。が、結局履修の関係でほとんどオンラインでの講義。唯一対面で始まった講義がありましたが、その後感染拡大に伴いオンラインに変更となりました。

そして、2月。すべての講義を終えました。


1年間の履修科目だけを見ると、ほぼパソコンに向かっていたら終わったという状況。

オンラインでの講義のメリットは、時間の融通が利くこと、移動時間が必要ないこと、パソコンさえあれば何とかなることです。これらのメリットを十分に活用することができました。

一方、デメリットとしては、自らの意思でやる気を継続し続けなければならないこと、提出物やスケジュールの管理が必要なこと、ほかの人の意見が全く入ってこないことでした。対面だととりあえず行くことで何とかなる部分に気づかされたように思います。

後は、どうでもいい話ですが、テレビ会議システム上で見て勝手に相手の身長や体系を想像しており、実際学内であったときに「あれ?小さい?」「あれ?大きい?」が頻発。今なおこれは継続中です。

正直、どちらが良かったかと聞かれるのですが、対面での講義を受けていないので比較はできません。ただ、私にとってはオンラインでの講義もそこまで問題はなく、ありがたいことにお家の環境が整っているため、快適に1年を終えることができました。


偶然ではありますが、通信制高校の生徒たちの気持ちを少しはわかったような1年。やる気が続かない、大人だってそうなんだから、と気づく機会になりました。

この気づきを活かして、これから何かできるといいな…と感じています。


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さて、今回は通信制高校の特別活動について。

全日制課程であればそこまで悩むことも考えることもなく、気づけば終わっているような(勝手な偏見)特別活動ですが、通信制高校は違います。

通信制高校の卒業要件の大事な1つが特別活動の時間数です。特別活動は卒業までに30単位時間以上必要となります。


この特別活動、どのようなものが該当するか…

分かりやすいものは「入学式」「始業式」「終業式」「卒業式」などの儀式的行事、「文化祭」などの学芸的行事、「運動会」などの健康安全・体育的行事、「修学旅行」「課外活動」などの旅行・集団宿泊的行事、「職業体験」「ボランティア活動」などの勤労生産・奉仕的行事が挙げられます。

詳しくは文部科学省のHPをご覧ください。

通信制高校にも様々な形態があり、定期的に通学する学校では儀式的行事が行われ、学校行事も行われている場合があります。この場合、30時間の確保は比較的容易です。

しかし、集中スクーリングを用いている場合、時間は限られています。

限られた時間内で面接指導をすべて終える必要がある、その上に特別活動の時間も必要である。

ここまで書いて、かなり無理があることは容易に予想されます。

3年間での卒業の場合で、年に1度の集中スクーリングを行う場合、1度のスクーリングで10時間の特別活動時間の確保が必要になる計算なのです。


さて、これをどうしているのかは、各校対応が異なると思います。

現地でしかできない体験活動を取り入れたり、スクーリングの開始・終了時に儀式的行事を行ったり…HPを見るだけでも一部記載している学校はあるようです。


この特別活動の時間の質の確保もこれからの通信制高校の大きな課題になりそうですね。

注目していきたいと思っています。


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