通信制高校~特別活動~
さて、今回は通信制高校の特別活動について。
全日制課程であればそこまで悩むことも考えることもなく、気づけば終わっているような(勝手な偏見)特別活動ですが、通信制高校は違います。
通信制高校の卒業要件の大事な1つが特別活動の時間数です。特別活動は卒業までに30単位時間以上必要となります。
この特別活動、どのようなものが該当するか…
分かりやすいものは「入学式」「始業式」「終業式」「卒業式」などの儀式的行事、「文化祭」などの学芸的行事、「運動会」などの健康安全・体育的行事、「修学旅行」「課外活動」などの旅行・集団宿泊的行事、「職業体験」「ボランティア活動」などの勤労生産・奉仕的行事が挙げられます。
詳しくは文部科学省のHPをご覧ください。
通信制高校にも様々な形態があり、定期的に通学する学校では儀式的行事が行われ、学校行事も行われている場合があります。この場合、30時間の確保は比較的容易です。
しかし、集中スクーリングを用いている場合、時間は限られています。
限られた時間内で面接指導をすべて終える必要がある、その上に特別活動の時間も必要である。
ここまで書いて、かなり無理があることは容易に予想されます。
3年間での卒業の場合で、年に1度の集中スクーリングを行う場合、1度のスクーリングで10時間の特別活動時間の確保が必要になる計算なのです。
さて、これをどうしているのかは、各校対応が異なると思います。
現地でしかできない体験活動を取り入れたり、スクーリングの開始・終了時に儀式的行事を行ったり…HPを見るだけでも一部記載している学校はあるようです。
この特別活動の時間の質の確保もこれからの通信制高校の大きな課題になりそうですね。
注目していきたいと思っています。
ここに記載する内容は、某通信制高校に勤務した一教員の経験談に過ぎません。 そんなこともあるのだ・・・程度でご覧いただければ幸いです。 また、質問等ありましたらコメントまたはTwitterのDM等にてお願いいたします。
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