通信制高校~校務分掌のお仕事~
今回は、前回の記事の続きを。
前回の記事はこちらをご覧ください。
さて、単位修得状況の確認についてです。
転入学・編入学に伴い受け取る書類はたくさんあります。
学校によって一部異なる場合がありますが、一般的には転学の場合、
入学願書・転学照会書・高等学校の在籍等を証明する書類
等があります。
前回の記事で触れた指導要録も受け取る書類の1つですが、指導要録については学校間の受け渡しとなりますので、転学する本人が直接関わることはありません。
さて、では単位修得状況はどのように確認するのか。
もちろん、最優先すべき確認は指導要録記載事項です。しかし、前回の記事で書いたように、指導要録の記載事項に間違いがあることがあります。(もちろん、本来あってはならないことです)
そのため、私の勤務先では、「高等学校の在籍等を証明する書類」の内、単位修得証明書・成績証明書の確認を併せて行っていました。また、前籍校の教育課程表、これも確認の判断材料として活用していました。
詳しい確認方法等は学校により異なると思いますが、それぞれの書類を確認し、差異が見つかった場合、必ず前籍校への問い合わせを行います。本当に正しい修得済み科目とその単位数を確実に確認することが必要です。
明らかに不自然な単位取得状況の記載がある場合、教育課程表等を確認することで、単位数の記載間違い等、事前にある程度把握できるため、問い合わせ時には必ずどの資料の何を確認して不安点があるかはお伝えしていました。
基本的には転学前に記載された「高等学校の在籍等を証明する書類」の記載の間違いや、転学時期による単位修得状況の変化(高等学校の在籍等を証明する書類を記載した時点では未修得の単位が、その後単位取得になる等)ですが、やはり一部指導要録の記載ミスもあります。
このようにして、前籍校で修得した単位を確認したうえで、転学後の履修登録を行い、卒業要件を確実に満たすことが、転入学・編入学を受け入れる通信制高校では必要なお仕事でした。
さて、この指導要録等の記載事項の問い合わせについて、この記事を書きながら少し思い出した苦い記憶が…それはまた次回にでも。
ここに記載する内容は、某通信制高校に勤務した一教員の経験談に過ぎません。 そんなこともあるのだ・・・程度でご覧いただければ幸いです。 また、質問等ありましたらコメントまたはTwitterのDM等にてお願いいたします。
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