通信制高校~若かりし思い出~

前回、指導要録の問い合わせの話を書いていて、ふと思い出したことを。若かりし思い出…とほんの数年前のお話です。

ちなみに、前回の記事はこちら。

指導要録の記載ミスが疑われる場合、その他書類の記載に疑問点がある場合、転学生の前籍校に電話での問い合わせをする機会は多々あります。

この問い合わせ業務、私の場合、大学を出て2か月ほどたったころから始まりました。

この問い合わせ、「担当者」をお願いすると、かなりの確率で教務主任又は教頭となります。電話をかけているのは学部を出て2か月の私。

自信もなく、でも伝えなければと必死だったことを覚えています。

問い合わせ先の学校がすべて転学に関わる書類に慣れているとは限りません。こちらの伝え方も不十分な場合も多く、今思うと申し訳ない問い合わせもたくさんありました。

そんな時は先輩が助け舟を出してくれることもあり、なんとかこの問い合わせのお仕事に慣れていきました。


そんなお仕事が慣れてきた頃、私にとって辛い出来事があったのです。

その日も普通に問い合わせをしていました。詳しいことは覚えていませんが、指導要録の記載ミスがあり、訂正して再送を依頼するとか、そんなよくあるお話だったと思います。

先方は教員歴の長そうな教頭先生だったか教務主任だったかの男性でした。

私が要件を伝えると「若い女性が間違いを指摘するなんてどうかしている」と言われたのです。そして、男性教員に代わるようにと言われました。

実は、高校から女子高に通っていた私。生徒会や学生代表をする機会も多く、「女性だから」の経験をほとんどすることがなかったのです。そして、この時初めて「若い」だけでなく「女性」ということで仕事に支障が出ることを知りました。


もちろん、多くの学校が問い合わせをするととても丁寧にご回答いただいていました。

中にはわからないので教えてほしいと言われることもあり、電話越しに指導要録の法的根拠や必履修科目に関する情報をお伝えしたこともあります。賛否はあると思いますが、前籍校とは言え営業色の強い通信制高校であれば、前籍校もお客様である認識が強かったので、相手の要望にはできる限り回答していました。


通信制高校では転学や編入学が多く、その問い合わせは一般の教員や事務員が行うことも多いです。先方の担当が教頭や教務主任など、教員歴の長い方であることは承知しております。

どうか前籍校のみなさま、若い女性が電話をしても、若い男性が電話をしても、どんな人が電話をしても、ご回答いただける社会を切に願っております。


ちなみに着任後1か月は怖くて職場の電話に出られたなかった私。2年目の初めには出るのが早すぎて後輩の練習の邪魔になると怒られるようになっていました。

そして、退職前年度は私に勝つためにと後輩たちが作戦会議まで開いていたそうです。

4月から社会人の皆さん、電話は慣れてしまうと案外大丈夫ですよ。と何の根拠もないアドバイスです。


ここに記載する内容は、某通信制高校に勤務した一教員の経験談に過ぎません。 そんなこともあるのだ・・・程度でご覧いただければ幸いです。 また、質問等ありましたらコメントまたはTwitterのDM等にてお願いいたします。

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